ピラティスの歴史
ピラティスとは、Joseph Pilates(ジョセフ・ピラティス)という実在の人物が、負傷した兵士のリハビリトレーニングのために開発した、筋力を強化できるエクササイズ・身体メソッドです。、
体が弱かったピラティス氏は、自分の体を鍛えるためにさまざまなスポーツや武術、エクササイズを研究し、実践を続けてきたことが、激しい運動が難しい人でも可能なピラティスを生み出すきっかけとなりました。
今では、リハビリだけでなく体づくりを目的としたアメリカの人気フィットネスのひとつとなりました。
ピラティスの効果
1. 骨盤の歪み改善
いつも同じ手でバッグを持ったり足を組んだりすることで、知らずしらずのうちに骨盤は歪んでいきます。骨盤が歪むことによって、血行不良による冷えや痛みの原因になることも。ピラティスでインナーマッスルを鍛えることで、骨盤の歪みを正常な位置に戻し、冷え性や生理痛の緩和、便秘やむくみ改善効果などが期待できます。
2. 姿勢改善、肩こり解消
現代人はPCやスマートフォンの普及により、「同じ姿勢で長時間過ごす」ということが多く、「正しい姿勢」を維持する時間が少ない結果、「良い姿勢を保つ」ということが非常に難しくなっています。猫背・反り腰など、多くの方々の悩みとなっております。ピラティスをすることによって体幹部の筋肉が使えるようになり、特に腰部や骨盤周りの筋肉が正しく使え、筋肉自体の長さも「あるべき位置」に近づき、結果姿勢が改善します。
3. ストレス軽減
副交感神経に働きかける腹式呼吸でリラックス効果が期待できるヨガに対して、ピラティスは胸式呼吸で行うため、交感神経に働きかけ、体を活性化させる効果があります。また、体の内部の動きに集中することにより、無心の状態へと導き、心を落ち着かせてすっきりとした気持ちになることができます。
4. シェイプアップ
呼吸や各エクササイズを練習することにより、インナーユニットと呼ばれる体幹の深層部の筋肉が上手く使えるようになってきます。その結果、体幹の深層部の筋肉がコルセットの役割を果たし、お腹周りのシェイプアップが可能になります。
5. 冷え・むくみ改善
ピラティスにより物理的に筋肉がストレッチと収縮を繰り返すことで、筋肉によるポンピング効果でリンパ液の流れがスムーズになり、冷えやむくみが改善されることもあります。また「正しいムーブメント(動き)」を覚えていただくことにより、正しい運動パターンが習得され、正しい筋肉が使えるようになり、冷えやむくみが改善する可能性があります。
5. パフォーマンスアップ
姿勢不良が原因で、アスリートが不調に陥いった場合、技術指導だけで改善しようと思ってもほぼうまくいきません。姿勢が悪ければ、肩甲帯や股関節の可動域は下がります。その結果、腰椎や膝などの部位に不自然な力が加わりやすく、障害や傷害を引き起こす可能性も高まります。ピラティス氏が提唱した「体幹を安定させた上で、四肢を動かす」「コントロロジー=コントロールする学問」は、まさにアスリートが常に実践すべき事柄です。ゴルフやランニングのパフォーマンスアップにピラティスは多大な効果を発揮します。
5. 産後の回復・引き締め
出産直後は、骨盤底筋群を中心としたインナーユニットが特に弱化します。産後に起こる「軽い尿漏れ」や「下腹部のぽっこり」は、このインナーユニットの弱化が多くの原因です。産後のトレーニングにおいては、ピラティスで、インナーユニットを強化することにより、回復・引き締めを狙うことが可能になります。